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【Column】BACKSTAGE:参加者からの学び

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2023.01.24

インパクトジャパンがこの秋から始動させたインターンシップ「BACKSTAGE(バックステージ)」。「BACKSTAGE」とは、あしなが奨学生である大学2年生以上を対象としたプログラムです。インパクトジャパンが取り組む、1)若者支援団体への寄付、2)団体から支援を受ける若者への研修のプロボノ提供という、「リーダーシップ・エコシステム®」の一環です。

リーダーシップ・エコシステムの対象である社会的に不利な立場に置かれている若者が、社会人としてのスタートをスムーズに切れるよう、「活躍しているビジネスパーソンの、やりがいやジレンマを舞台袖から観ることで、先取り学習をする」ことをねらいとしています。  

今回のコラムは、東京通信大学2年生の村岸翼さんの気づきや学びが綴られています。 

参加者について 
今回オブザーブした研修の参加者は、昨年7月からリーダーを任せられ、部下をもっているビジネスパーソンです。担当業務は子会社の商品企画や、アドトラックエンジニア、web広告、ラボでの開発など、多岐にわたります。 

オブザーブした研修の背景・目的 
研修の目的は「マネジメントの全体像を理解し、中期的な視点で自らの時間の使い方をみなおす」です。 
今回の参加者は数ヶ月実務をこなしてきた立場ならではの悩みや問題をかかえていました。その問題を明確化しつつ、マネジメント論や実体験できるプログラムを通して目指す姿とこれからの動きを考えます。中期的という期間を明確に2024年12月末と定義することによってよりリアルに考えることができていました。 

その中で私が感じたリーダーのやりがいやジレンマを綴ります。 

参加者の社会人としてのやりがい 
参加者のやりがいについては、大きく2つ感じ取りました。 
1つ目は市場価値の向上です。市場価値が上がると、給与や必要としてくれる声など、実際に自分が成長したと感じることができます。また、自分のできる範囲がひろがる事もやりがいだという声もありました。 

2つ目は部下の成長です。こちらはリーダー特有のやりがいです。今までは自分の成長がやりがいだったかと思います。しかし、部下を持つことにより、部下の成長までもが自分のやりがいにつながる事は、仕事を行っていく上で新たなおもしろさなのでしょう。また、部下が成長することによって自分が持っている仕事を任せられるようになり、さらに幅広くタスクをこなせるという事が市場価値の向上、自己成長にもつながっていました。 

参加者の悩み 
リーダーという事もあり、部下に関する悩みが多く見られます。部下に仕事を振る難しさや部下の成長に関する悩み、タスクをこなしていく上での悩み、上司や部下との認識のずれ等々がありました。 

部下に仕事を振る難しさについては様々な問題点が出てきました。例えば、リーダーの方々は第一線で仕事をこなしてきた実力者なので部下に振るより自分でしたほうがはやい実情や、振る過程でリーダーが求めている質を理解できているか心配などです。また、振るべき仕事や自分でやるべき仕事などの区別、うまく説明出来ていない等の伝え方もありました。 

部下育成では、心配で言いすぎてしまうが部下の成長につながらない、失敗したときに適切な伝え方ができているかどうかなどが悩みとして挙げられていました。 

タスクをこなしていくことについては、ミーティングの頻度・長さや、認識が統一できておらず目標に効率よく進めないこと、価値観の違いによるずれ、ノウハウがバラバラで人によりやり方が違うことが悩みとして出ていました。 

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参加者を見て何を学んだか 
私が就職しても、すぐには到底経験・認識できない問題を、学生である今体験できたことは特別な経験でした。 

私が全体を通して感じたことは何事も早く行動するという事です。部下に仕事を振る過程も時間があればこなすことができ、部下の成長に直結します。部下が成長すると自分の持っているタスクを減らすことができ新たなことに挑戦することができ、やりがいにつながりモチベーションを上げることになると気づきました。また、時間があると途中で問題が見つかり抜本的に変えないといけない事が見つかっても改善できる可能性があります。 

就職するときにどんなことに気を付けたらいいか 
今回リーダー達のジレンマを覗くことができました。しかしそれは部下が動けば改善できるという悩みも多かったです。 

私は新人として就職する時に、上司が動きやすくなるように業務を行っていきたいと思いました。特に報告をする重要性は身にしみて感じたので上司に言われなくても適切な量、場面で報告できるようにします。 

部下の視点やリーダーの視点、マネージャーの視点や社長の視点等々。それぞれの場所でしか見えない物は必ず出てくるので視野が狭くならないようにちょうどいい想像力を持って仕事に挑みたいです。 


(Written by 村岸翼, インターンシップ「BACKSTAGE」1期生) 


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