2021.4.23
私たちは、体験型の学習メソッドを用いたリーダーシップ開発やチームビルディングを強みとしています。グローバルでは40年、日本でも30年来、対面・集合形式でのPhysical Experiential Learning(以下、PEL)をクライアントに提供してきました。
そして新しい働き方が浸透する中、PELのエッセンスや強みを活かしながら、オンラインで提供する体験型研修を開発しました。これがVirtual Experiential Leaning(以下、VEL)です。インパクトのVELが、一般的なオンライン研修と異なる3つのポイントをご紹介します。
その1:コンテクスト重視かつインタラクティブである
私たちの体験型学習メソッドは、メタファーとなるプロジェクトやアクティビティの実施により五感に働きかけ、その後のレビューを通じて、知識とスキルと体験を結び付けていきます。
これは、理論やテクニカルなスキルの伝授を目的とした研修とは異なり、それぞれの組織が持つ背景や文脈、つまりコンテクストを含めた体感理解こそが、実際の職場における能力発揮の大前提になると考えているからです。そのベースにあるのは「組織は、経路と構造に依存する」点への理解です。
コンテクストによって、発揮すべきリーダーシップは異なります。そのため、理論に現状をあてはめるのではなく、参加者本人の対話による気づきと学びの深化が、職場での実践や行動変容につながると考えています。
またPELでもVELでも、プロジェクトやアクティビティに共に取り組んだ他参加者からの学びが多いことは特筆すべき点です。Facilitatorは、講師と参加者間のみならず、参加者間の相互作用が生まれるよう学びの場をデザインします。また当日参加者の様子に応じて、現場でも適宜調整していきます。
その2:ノイズを除去し参加意欲を高める
オンラインで行う研修には、対面とは異なる特有のやりづらさがあります。いわゆるオンライン疲れです。多くの人が、画面上で行われている講義や議論に集中し続けることは、実際の研修や会議参加よりも、眼も脳も疲れると感じていることでしょう。
VELでは、前提であるオンライン環境が参加者に与える影響をできるだけ小さくし、学びを最大化することを目指しています。具体的には、接続や音声トラブル、不明瞭な指示などが、学びを妨げるノイズとなりえると考えます。
Technical Support は細心の注意を払って事前準備を行い、当日も不測の事態に即座に対応し、参加者の学習環境を守ります。オンラインで生じがちなノイズを、限りなくゼロに近づけようとする、この姿勢によって参加者から「運営についての満足度:とても高い~事前に準備がなされ、緻密にプログラムが設けられていると感じた。進んで参加したくなるスムーズな進行だった」とのお声を頂くことができていると考えています。
このようにノイズの除去は、研修への参加意欲と学習効果を高めます。安定した運営のためのスタジオづくりにも、この1年の経験から生まれた反省・学び・こだわりが詰まっています。
(VEL配信スタジオ、Stageの様子)
その3:学びを加速させる“Enjoyment”へのこだわり
昨今、学びの場へのゲーミフィケーションの活用が注目されています。
私たちは40年来”Adventure”や”Enjoyment”の要素を大切にしながら、参加者の感覚・感性に訴え、全人的な学びを可能にするプログラムを開発し提供してきました。
”Enjoyment”の要素は、PELであってもVELであっても、譲れないポイントです。
2020年4月、ゼロから始まったVELのアクティビティ開発。実施環境が対面からバーチャルに変わっても、むしろ学びのポイントをシャープにし、同時に大人が知的な面白さを感じるように、Project/Activity DesignerのKiyoshiを中心に開発と改善が続けられています。またクライアントへのリリース前には、社内でのランスルーも活発に行われています。
「より参加者に気づきがある問いは?」
「この学びのコンセプトを伝えるために、一番良い難易度は?」
「この時間に手持無沙汰になる参加者がいると、没入感に影響しないかな?」
実際に社員が五感を使って体感し、議論を交わし、改善し続けていくからこそ、“Enjoyment”へのこだわりを持ち続けることができます。私たちが最も自信を持っているのはここです。
(社内ランスルーの様子)
研修に参加いただいた全員に「人生最高の体験だった」と感じていただけるよう、日々開発と品質向上に取り組んでいます。
この3つが、インパクトのVELを特徴づけるものです。
私たちらしさを磨き続けながら、「働く価値のある組織を作る」というミッションに向かって、精進し続けます。
◆VELのアクティビティを体験>>>Try our solutions>体験会
◆1社1名様から実際のプログラムに参加>>>Try our solutions>公開プログラム